◆山なりボールから
「皆さんの打ち易いボールの高さは、どの辺りですか?」「はい!膝の高さくらいが打ち易いです!」異論はありませんね。ストロークを打つ際のグリップの個人差によって、打ち易い高低差はあるのですが、ほとんどの場合、「ひざ下~腰」の位置になるのではないでしょうか。
「苦手な高さはどの辺りですか?」「はい!胸元~肩くらいです。。。」「いや、高い山なりボールは苦手です。。。」と仰います。さて、この二つを比較すると、【弾道の低いボールは打ち易く、山なりボールは打ちにくい。】という構図が浮かび上がります。そうなんです!相手も同じなのです!とういことは、打ち易いからと言って同じようなボールを相手に返球しても特別に相手は嫌がらないのです!「山なりボールを徹底して打つ事!」相手に嫌がれるポイントです。緩やかなボールに緊張感も緩み、気持ちも穏やかになってしまい、攻撃力が落ちていく事があります。相手のボールが短くなってくれれば、こちらは強く打っていく反撃方法もありますが、何故か打ち易いボールを失敗する説明のできないパラレルワールドに陥りミスが多くなる、、、と負けのパターンが、、、。あっという間です。
ダブルスゲームではネットに出ていくケースが多いので、ストロークで深いボールを打つのはシングルスが多くなるのでしょうが、山なりボールは「相手のボールを短くさせる可能性が少し上がる」のかも知れません。無理をしないで丁寧に打つという究極の目標を達成するには、こちらは根負けしないように、気持ちが落ちないようにしなければなりませんね。
夏の暑い時期に相手をイライラさせる山なりボールを駆使して、嫌がれるテニスを磨くのもメンタル強化に繋がるかもしれません。
”山なりボール大歓迎!困ったら山なりボール!”明日からのテニスが変わります。