◇グリップテープの張替え時期
グリップテープ、いつ替えていますか?
―理想と現実の間で考える“ちょうどいい”巻き替え時期―
テニスラケットの性能を最大限に引き出すために、実はとても大切なのが「グリップテープ」です。ストリングやラケット本体には気を配っていても、グリップは「まだ使えるから」と後回しになっていませんか?しかし、手とラケットをつなぐ唯一の接点がグリップ。ここが劣化していると、ショットの安定感やスイングスピード、さらには肘や手首への負担にも影響します。
今回は、オーバーグリップとレザーグリップそれぞれの巻き替え時期について、理想論だけでなく“現実的なアドバイス”も交えてお伝えします。
■ オーバーグリップの巻き替え時期
もっとも一般的なのが、元グリップ(ベースグリップ)の上に巻く「オーバーグリップ」です。吸汗性があり、手触りも柔らかく、手軽に交換できるのが魅力です。
(1本当たりの単価¥300~)
理想的な交換時期
・週1回プレーの方:2〜4週間に1回
・週2〜3回プレーの方:1〜2週間に1回
・汗を多くかく方:状態を見て随時
理想は「少し滑り始めたかな」と感じたタイミングでの交換です。しかし現実には、「色が変わるまで」「表面が毛羽立つまで」「穴が開くまで」使ってしまう方も少なくありません。
オーバーグリップは摩耗すると、
・滑りやすくなる
・必要以上に強く握ってしまう
・手のひらにマメができやすくなる
といったデメリットが生まれます。強く握るクセがつくと、スイングが固くなり、フォームの崩れにもつながります。
現実的なアドバイス
「毎回新品」は難しくても、最低でも“ツルツルになったら交換”を目安にしましょう。白いグリップなら茶色く変色してきた頃がひとつのサインです。月に1回は交換する、と決めておくだけでも十分効果的です。
■ レザーグリップの巻き替え時期
一方、ベースにレザーグリップを使用している方もいらっしゃいます。レザーは打球感がダイレクトに伝わり、重みも出るため、コントロール志向のプレーヤーに人気があります。(1本当たりの単価¥2,000~)
レザーはオーバーグリップのように頻繁には交換しません。目安としては、
・硬化してひび割れが出てきた
・汗で極端に黒ずみ、滑る
・クッション性がなくなった
と感じたときです。
使用頻度にもよりますが、半年〜1年程度がひとつの目安になります。ただし、レザーの上にオーバーグリップを巻いている場合、実際に手が触れるのはオーバーグリップです。まずはオーバーグリップを適切に交換することが重要です。
■ 理想と現実のバランス
理想を言えば、グリップは常にベストコンディションが望ましいものです。しかし、コストや手間も考えると「無理なく続けられること」が一番大切です。
おすすめなのは、
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ストリング張り替え時に必ずグリップも確認
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月初めにチェックする習慣をつくる
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予備をバッグに1本入れておく
この3つだけでも、状態は大きく変わります。
グリップが新しくなると、ラケットが軽く感じたり、ボールがしっかり飛ぶように感じたりすることもあります。それは、余計な力みが減るからです。結果として、ケガの予防や安定したフォームづくりにもつながります。
■ まとめ
オーバーグリップは「消耗品」。もったいないと思う前に、パフォーマンス向上への投資と考えてみましょう。レザーグリップは長持ちしますが、定期的な点検が必要です。
ラケットは道具。道具を整えることは、自分のプレーを大切にすることです。
次回コートに立つ前に、ぜひ一度ご自身のグリップを見直してみてください。小さな巻き替えが、大きな変化を生み出すかもしれません。
