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◇ラケットの作り方(ウッドラケット編)

2026.02.01

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ウッドラケットの作り方

硬式テニスラケット(ウッド時代)の作り方

1.概要

ウッドラケットは、天然木のしなりと職人技によって作られていました。主に1950〜1970年代に主流で、1本ずつ手作業が多く、現在のカーボン製とは全く異なる製法です。


2.用意するもの(主な材料・道具)

材料

  • 木材(アッシュ材、メープル材、ブナ材など)

  • 接着剤(動物性膠や工業用接着剤)

  • ガット(ナイロンまたは天然ガット)

  • グリップ用レザー

  • ニス・塗料

道具

  • のこぎり

  • プレス機(曲げ加工用)

  • かんな・やすり

  • ドリル

  • 塗装用ブラシ


3.原料から製品完成までの工程(図解入り)

【工程① 木材の選定・乾燥】

原木 ↓(自然乾燥・人工乾燥) 乾燥材

強度と粘りのある木材を選び、反りを防ぐため十分に乾燥させます。


【工程② 積層・接着】

薄く切った木材 ===+===+=== ↓ 接着 積層ブロック

数枚の板を繊維方向をずらして重ねることで、折れにくくします。


【工程③ フレーム成形(曲げ加工)】

積層材 ↓(蒸気で加熱) 柔らかくする ↓(型に入れてプレス) ラケット形状

蒸気で柔らかくし、金型でフェイス部分を円形に曲げます。


【工程④ 削り・仕上げ加工】

成形フレーム ↓ かんな・やすり 滑らかな形状

厚みやバランスを調整し、打感を左右する重要な工程です。


【工程⑤ 穴あけ・塗装】

フレーム ↓ ドリル ストリング穴 ↓ 塗装・ニス 完成外観

ガット穴を開け、塗装で保護と美観を整えます。


【工程⑥ ガット張り・グリップ巻き】

塗装済フレーム ↓ ガット張り ↓ レザー巻き 完成ラケット

テンションは低めで、木への負担を抑えます。


4.検品・出荷

完成品 ↓ 重量・反り検査 合格品 ↓ 梱包 出荷

1本ずつ手作業で検査し、合格品のみが市場へ出荷されました。


5.まとめ

ウッドラケットは、素材・乾燥・曲げ・削りのすべてが打感に直結する、まさに職人の結晶でした。現在の技術とは違いますが、「テニスを味わう道具」として、今も高い価値があります。

日本のウッドラケット時代

選手にラケットを提供していた主なメーカー

カワサキラケット(KAWASAKI)

  • 国産ウッドの代表格

  • 実業団・学生トップ選手への供給が多い

  • 「しっかりした打球感」「頑丈」が評価

  • 当時は道具提供=名誉という時代背景もあり、結びつきが強かった


フタバヤ(FUTABAYA)

  • 今では知る人ぞ知る存在

  • 関東圏の大会・学生テニス界で非常に強い影響力

  • 工房的な立ち位置で、

    • 選手の要望に応じた

    • 重さ・バランス調整
      が細かくできた

  • 👉 「選手に寄り添う職人系メーカー」


ダンロップ(DUNLOP)

  • 海外ブランドだが、日本市場では特別な存在

  • ウッド時代から

    • ラケット

    • ボール

    • ガット
      一体で供給

  • 国内トップ選手・大会使用率が高い

  • 「プロっぽさ」「憧れ」の象徴的ブランド


🇯🇵 そのほか、選手に提供実績のあったメーカー

ミズノ(MIZUNO)

  • 学生・教員・実業団選手に広く供給

  • 「日本人向け設計」「扱いやすさ」

  • 学校テニス界では絶対的存在


ヨネックス(YONEX)

  • 当初は控えめだが、
    高品質な木工技術で信頼を獲得

  • 後年、メタル・カーボン移行期で一気に台頭

  • 技術志向の選手が選ぶブランド


ブリヂストン(BRIDGESTONE)

  • ウッド後期〜移行期に供給

  • 素材研究を背景にした安定感

  • 実業団との結びつきが強い


トアルソン(TOALSON)

  • ウッド末期〜メタル期

  • ガットとの組み合わせ提供が特徴

  • ストリンガー文化の先駆け的存在


🌍 海外メーカー(日本の選手にも供給)

  • ウィルソン(Wilson)

  • スラセンジャー(Slazenger)

  • ドネー(Donnay)

  • マキシム(Maxim)

  • ラコステ(Lacoste)

※特に上位選手・国際大会経験者が使用


🎯 時代背景として大事なポイント

  • 「契約」よりも
    信頼・紹介・実績ベース

  • ショップ・メーカー・選手の距離が近い

  • 重さやバランスを一本一本調整するのが当たり前


まとめ(ひと言)

日本のウッドラケット時代は、
カワサキ・フタバヤ・ミズノを軸に、
ダンロップが“憧れ”、
ヨネックスが“技術”を支えた時代

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